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執筆者の写真ジェル

虚/ジェル

更新日:3月10日



作詞:じん

作曲:じん

編曲:じん


思えば、随分大胆に

馬鹿らしいことを したもんだ


煙が 胸に滑り落ちて

肺の奥に 満ちていく


銃口を喉に突っ込んで

小気味良い音を 響かせて


裏返しの花が咲き出した

カンパニュラの色をして


汚れた牙を 剥き出して

獰猛に 彼は笑っていた


「此処じゃ 愛も夢も『覗くもの』だ。

 これは『損』ってやつだぜ」

鉄格子を 飛び越えて 

監視塔の下 忍び込んだ

塀の奥に 色が燃えている

TOKYOの 夜が燃えている


あぁ、僅かに憂う

景色の その先端で

無垢な 君が笑う


Fake

間違いを 叫んで

Fake

苦しいほど 不安で

Fake

骨ばった 体の奥で

未練を 燃やして

月の下 ネオンの奥で

華奢の腕を 掴んでいたんだ

怯えた君が 睨んでいる 

「あなたは誰?」


思いも 届かないまま

言葉すら 返せないまま


愛し方を知らない 僕は

唸る喉を 締め付ける


確かに、歪でいる

僕らの この心臓は

どうしてか、人間だ


Fake

正しさを 恨んで

Fake

悲しいほど 純粋で

Fake

鋭くて 臆病な

牙を涙で濡らして


あぁ いつから

夢に見ただろう

認められることを

愛し合うことを


獰猛な 姿で

生まれてしまったことを ただ笑って

大層な妄想さ


Fake

銃身が 弧を描いて

Fake

咲かない 花が咲いて

Fake

間違った 正しさで出来た

僕も染まって


Fake

間違いを 叫んで

Fake

苦しいほど 不安で

Fake

骨ばった 体の奥に

あったんだ 鼓動が

【カラオケ】



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